大分県アイバンク協会

■アイバンクとは
アイバンクは厚生労働大臣の許可により運営が許された、「眼球あっせん業」を行なう公的な機関で、現在各都道府県におかれています。
亡くなった時に、眼球を提供したい又はしても良いという方に登録をしていただき、提供があった場合、関係機関と連絡調整をし、角膜移植待機者へ角膜をあっせんしています。

 

<大分県アイバンク協会とライオンズ協力会>
大分県では、昭和56年10月大分県アイバンク協会を大分医科大学(現大分大学医学部)内に開設し、献眼登録・移植待機患者の登録・角膜のあっせん等のアイバンク事業を行なっています。開設以来の献眼登録者の累計は、37,346人(2023.3月末)、献眼者は256人です。

また、同時に大分県アイバンク協会の支援団体として、県下の全ライオンズクラブがライオンズ大分県アイ・腎バンク協力会を組織して、県民の福祉と健康増進のために、アイバンク支援活動を行なっています。

■角膜とは
眼球表面の中央部(いわゆる茶目の前にある部分)に位置し、厚さは中央部で約0.5mm 直径は11mm~12mmのドーム状の透明な膜です。膜の構造は大きく5層に分けられ、表面は涙液により保護されています。角膜の透明性は、表面の涙液、角膜を構成する成分の規則正しい配列、角膜内の水分調節により維持されています。 角膜に何かの原因で障害が起こると、透明性が無くなり混濁や変成、変形が起こり視力が低下してしまいます。

■角膜移植が必要となる病気は

  1. 外因的疾患    ウイルスの感染や細菌などで角膜が混濁したとき
  2. 遺伝的疾患    角膜の変成 ・変形などで光が正しく屈折しないとき
  3. 外傷によるもの  外傷・やけど・薬物の副作用などで角膜が穿孔したとき

■角膜移植とは
角膜が1)外因的疾患、2)遺伝的疾患、3)外傷による疾患により、角膜本来の役割を果たすことが出来なくなった時に行われる手術です。

献眼とは
角膜にのみ病気を持ち、角膜移植によって視力が回復することが出来る患者さんへ亡くなられた時に、眼球を提供していただく事です。
角膜を提供していただく場合、角膜を安全で良い状態で維持するために全眼球を摘出する「献眼」というかたちをとっています。
献眼後は、義眼を装着しますのでお顔はきれいに保たれ、外見上の変化はありません。 処置にかかるお時間は、両眼で1時間くらいです。

  • 亡くなられた方がアイバンクに登録されている時は、登録証の裏面に連絡先が記載されていますのでご連絡下さい。
  • 亡くなられた方がアイバンクに登録していないが、ご遺族の皆様のご意思により献眼されることになった場合、アイバンクにご連絡下さい。
  • 亡くなられた時に社団法人日本臓器移植ネットワークが発行している、臓器提供意思表示カードを所持されている場合でも提供は可能です。

 

…ご連絡いただくと…
アイバンクまたは摘出医療機関より、ご連絡をされた方(ご家族又は医療従事者)から医療情報を収集し、献眼の条件を満たしているかご確認させていただきます。
条件を満たさないため、ご提供いただけない場合があります。

…ご提供いただけることになりますと…
摘出場所、到着時間等を確認・調整しご連絡致します。 ご遺体が安置されているところに摘出医がうかがい、ご家族に摘出の説明をさせていただきます。
ご同意いただけましたら、ご家族から承諾書をいただきます。

アイバンクへの登録

アイバンクへの登録は、在住の都道府県で登録いただくことになっています。
アイバンクの趣旨にご理解がいただけ、献眼のご意志がありましたらお問い合わせください。

ご連絡をいただきましたら登録申込票をお送りしますので、必要事項にご記入の上、ご返送(切手不要)ください。後日、登録証をお送りしますのでご携帯ください。

登録後に下記のような場合は、お手数ですがアイバンクまでお知らせください。

  • 登録後に変更(住所、電話・氏名・近親者)があったとき
  • 登録を取り消したいとき
  • 登録をしていたが、すでに亡くなられているとき

献眼登録や提供は個人の意思で行なうものです。献眼による角膜の提供で、角膜疾患に より眼が不自由な方が、再び視力を回復できる可能性が得られるのです。 それには、提供者のご意思とそのご家族の方によるご連絡が欠かせません。
献眼登録は献眼を強制するものではありません。献眼の際には、ご家族の同意が必要となります。ご家族が献眼を希望しない時は献眼は出来ませんので、ご登録いただける時は 登録する方の意思が、提供から移植へとむすびつけられます様に、事前に十分ご家族と話し合っていただけます様お願い致します。

<登録や献眼について>
■(公益)大分県アイバンク協会
〈直通〉097-549-1411(不在時協力会に転送)
(大分大学医学部眼科学教室内)

 

<献眼時の連絡> 
(公財)大分県アイバンク協会
〈直通〉097-549-1411(不在時協力会に転送)
(大分大学医学部眼科学教室内)

■大分大学医学部眼科 097-549-4411(医学部代表)

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Q&A (よくある質問)

Q1. 死後何時間以内なら献眼は可能ですか?

A:6時間から12時間以内といわれています。気温や亡くなられた時の状態も関係いたしますので、なるべく早くご連絡下さい。

Q2. 献眼に年齢制限はありますか?

A:年齢の制限はありません。但し、3歳以下の子供の角膜は発育の未熟性から移植手術は難しくなります。

Q:3. 献眼できない場合もありますか?

A: 安全な角膜を移植を受けられる方へあっせんする観点から、提供者となられる方にいくつかの感染症や伝染病が無いことを、ご家族や主治医に確認させていただき判断いたします。

Q4. 献眼による金銭的授受はありますか?

A: 献眼によるご家族の金銭的負担はありません。また、提供は善意に基づく無償の提供ですので謝礼は出ませんが、厚生労働大臣から感謝状と大分県からは知事の感謝状が贈呈されます。

Q5. 近視でも献眼はできますか?

A: できます。近眼や老眼などの視力は問題ありません。
目のアレルギー疾患がある方でもできます。角膜に傷が無く、透明であれば献眼に支障はありません。

Q6. 特定の人に提供はできますか?

A: 臓器移植法で定められた法律内での親族優先提供が可能となりました。但し、親族の範囲や提供者の書面での意思表示など様々な制約があります。 献眼登録申込時に、親族優先提供をご希望される方でご不明な点がありましたら問い合わせ下さい。

公益財団法人 大分県アイバンク協会
〒879-5593 由布市挾間町医大ヶ丘1丁目1番地
大分大学医学部眼科学教室内 TEL 097-549-1411 (直通)
TEL 097-549-4411 (大分大学医学部 代表)