検体採取

前房水

房水ピペット推奨です。

硝子体内注射に準じて、洗眼駅(PAヨード20mL+生食80mL)。点眼麻酔。房水ピペット(ニプロ,NIP-021,100本,定価72.000円)・ない場合は1ccシリンジ+30G針で代用、採取容器(エッペンドルフ,0030 121.589,100本,定価4,000円が便利)、開瞼器、ドレープ、ハサミ、滅菌綿棒(対側で眼球固定)、ガーゼ、手袋など準備。

(1)点眼麻酔後、洗眼し、ドレープ・開瞼器をかける。
(2)房水ピペットをつまむ。

(3)綿棒などで眼球を固定、角膜輪部から前房内刺入、ゆっくりと指を緩める。
助手に100μL=0.5cmで声掛けしてもらうと安心。

(4)針を抜き、出血等の異常が無いか確認。

(5)検体は清潔操作で保存容器に入れる。
(6)冷凍保存。

図 前房水採取

硝子体

硝子体(東京医科歯科大学 高橋 博先生)

  • プログラミン後、吸引ラインの灌流液を吸引除去。
  • カッターの接続部に三方活栓を接続。
  • 灌流ポート作成、カニューラを接続し、灌流準備。
  • 無灌流下で硝子体切除。
  • チューブ内の硝子体が100μL(約10cm)になれば、カッターを外して灌流開始。
  • 三方活栓にシリンジをつけ、シリンジ内の空気で硝子体をチューブに押し出す。

※リンパ腫検査もある場合は予め延長チューブを接続、最大2ml採取可能。

図 硝子体液採取
映像 硝子体採取

検体保存

  • 冷凍庫保存。凍結融解を繰り返さない。